印刷 メール 「黒の衝撃」受け継ぐ若手 ヨウジヤマモトら登場30年 左からメゾン・マルタン・マルジェラ、サカイ、フェノメノン=2012年春夏作品。大原広和氏撮影 コムデギャルソン(1982年の作品、ピーター・リンドバーグ氏撮影) ヨウジヤマモト(1983年の作品) 2人の日本人デザイナーがパリのファッション界に大きな衝撃を与えたのは、ちょうど30年前のことだった。そして今、2人の挑戦的スピリットを受け継ぐ「子供」と自任する若い世代のデザイナーの活躍が目立っている。経済の停滞や社会不安が広がる中、既成の枠組みへの反抗心をかき立てた「黒の衝撃」の精神はなお、後続を魅(ひ)きつけている。 1942年生まれの川久保玲、一つ年下の山本耀司がそろってパリ・コレクションにデビューしたのは81年春。どちらもほとんど黒一色で、ボロのようにほつれ、形はゆったりとして非構築的だった。 「みじめな貧乏ルック」との