Paul Tutmarc (1896–1972) and his Audiovox Electric Guitars circa 1937 20世紀は「電気の世紀」であったといわれる。18世紀までの静電気時代は、電気は単にパチパチと火花のとばす好奇心の対象に過ぎなかった。ところが20世紀に入り、電信電話、電灯、電力と動力、無線、能動素子とエレクトロニクス、IT情報の順で発展してきた。音楽の世界では大音量の出力を可能にしたエレクトリックギターの出現を挙げることができる。しかし誰がエレクトリックギターを考案したのかという点は意外と分かっていない。詠み人知らずの伝承民謡を著作権登録すれば、申請者が作ったということになる。同じようなような意味で、楽器も申請して特許を取得すれば、発明者と呼ばれるようになる。1890年、アメリカ海軍の将校、ジョージ・ブリード(1864–1939)が 電気で音を出す装置