全信金システムの障害について、記者会見で謝罪する信金中央金庫の中平幸典理事長(中央)ら=25日夕、日銀本店 信金中央金庫は25日、信用金庫の内国為替業務などを行っている通信システムでトラブルが発生したと発表した。信用金庫から銀行など他金融機関への為替取引データの処理を行うことができず、約74万件の取引が未処理になった。 システムトラブルは、同社がしんきん情報システムセンター(東京都中央区)に委託している「全国信用金庫データ通信システム(全信金システム)」で発生。同日午前8時半から給与振込みなどの取引ができなくなり、同日中に復旧することができなかった。障害の原因は調査中としており、26日朝の復旧を目指して作業を進めている。 信金中金の中平幸典理事長は同日、東京・日本橋本石町の日銀本店で会見し、「お客さまに多大なる迷惑をかけていることを深くおわびする」と謝罪した。