No.781の続き ……遠近法に基づく立体的な絵が描けずに、よくも、まあ、それで立体迷路の本を作ろうなどと持ちかけたものです。トネ氏はデザインといっても、マッチとか平面的なものしかやっていなかったようでした。ことに致命的なのが人物。あれこれ写真資料も渡したのですけれど、できあがってきたのは、黒こげのできそこないの地蔵さまみたいなシロモノで、どうしても人間に見えません。氏が10歳近く上(確かワタクシが20代後半で氏が30代後半だった)なこともあり、シツレーのないようあれこれお願いしたものです。ヘキチにある氏の自宅に指定時間に打ち合わせに行ったら外出中で、5時間待たされたあげく「これから夕食なのです」と言われ、30分ほど打ち合わせして帰ってきたりなんてこともありました。懐かしくもない思い出です。氏は、悪気があるわけではなく、どうも基本的に天然の部分があるらしいのです。ハタから見ていればオモシ