art | アロイーズ展@ワタリウム美術館はじめて見たとき、どこか懐かしい感じがしました。どこで見たことがあるのかは思い出せないのですが、幼い頃描いてた自分の絵を思い出しました。あと何故かロシア、とも。鮮やかな色合いのせいでしょうか。このかわいらしいリーフレットに反して実際に作品に向かい合ってみると、美しい色彩と装飾的な構図に反して線は力強く凶暴で、画面からせまりくるものがあって、とても怖かった。生肉、というか剥き出しになった色鮮やかな臓器を見る感覚であり、宇宙人の神殿のように未来的であり、曼荼羅のように宗教的であり、寡黙なのに噴出さんばかりの女の怖さがあった。会場ではじめてみたアロイーズの顔は、偏屈な老人だった。精神病患者の描く絵と曼荼羅との共通項はユングによって指摘されているのですが、病状が進むに連れ装飾的かつ左右対称になっていくそうです。そして彼女によれば「統合失調者にとって、赤はと