図1●材料開発時期を年代ごとにプロットしたもの。今使っている材料の多くは1940年〜50年にかけて開発・発見されたものだ。(提供:松下電器産業 技監 デバイス・環境技術担当の竹永睦生氏) 材料はどんな製品・部品にも使われる基本的な要素だが,往々にしてブラックボックス的に使われることが多く黒子的な存在だ,と一般的には思われている。そんな材料に,時としてスポットライトが当たる時期がある。しかも周期的に。現在使っている材料に限界が見えてきて,新素材を求めるニーズが高まってくるのである。 その周期から見て,今という時代は,材料開発の波が“陰”から“陽”へ移ってきたタイミングのようだ。世の中は,再び新素材開発モードに入ったように見える。 そうした時代認識は,企業の研究開発トップの言葉からも読み取ることができる。松下電器産業 技監 デバイス・環境技術担当の竹永睦生氏は2005年7月5日,日経マイクロデ