本連載では第一線のPerlハッカーが回替わりで執筆していきます。今回は@techno_nekoこと伊藤智章さんが、Perlで音を扱う方法について紹介します。 Perlで「音」は扱える? Perlと言えば文字列操作やWebアプリケーションのイメージが強いと思いますが、今回は「音」を扱って信号処理を行うという、ちょっと特殊なPerlの使い方を紹介します。まずPerlで音を作って、次にビートを刻み、最後にWAVEファイルに出力する方法を説明します。 なお、本稿のコードはWEB+DB PRESS Vol.69のサポートサイトからダウンロードできますので、ぜひみなさんも実際に動かして音を聴いてみてください。 波形のお話 普段みなさんが耳にしている音は、とても複雑な波形(空気の振動)です。今回はその複雑な波形を作るために、いくつかの基本波形を合成して音を作ります(図1)。これらの波形は、三角関数の