岩田社長(中)。岩田氏は'00年に山内前社長に請われて入社。'02年から社長を務める〔PHOTO〕gettyimages 「『Wii U』はまったくダメですね。さっぱり売れていません。年末年始はソフトと本体のセットが少しだけ売れましたが、一時的なものだったみたいです」(都内の大手家電量販店売り場担当者) ゲームメーカーの名門・任天堂が窮地に追い込まれている。1月17日、同社の岩田聡社長(54)は、29日の決算発表を前に、業績予想を大きく下方修正すると発表した。 昨年4月時点では、'14年3月期の通年での営業損益を1000億円黒字と見込んでいたが、今回の発表では350億円の赤字に修正した。これで3期連続の赤字だ(グラフ参照)。昨年、一昨年は円高という言い訳がたったが、円安になった今年、岩田社長の進退も危うい。 「今後、早期にビジネスの勢いを回復させるのが何よりの責務です」 と、滑舌よく続投を