社会・一般 エネルギー価格と日本経済 / 記事一覧 「ゼロサム社会のゆくえ」に対して、エネルギー制約は、経済成長の大きな妨げではない、という意見が多く寄せられたので、反論したいと思います。 日本が化石燃料輸入に支払う金額は2000年の初めには、GDPの1.7%だったものが、2008年には4.6%に達しています。 (日本が化石エネルギーの輸入に払うお金は……?から転載) 日本のエネルギー自給率は7%で、ドイツ(29%)、アメリカ(91%)、イギリス(72%)、中国(91%)(2009年の調査)などと比較して非常に低いので、エネルギー価格の上昇が、直接、国際競争力の低下につながっているものと考えられます。 さらに、現在、原発の再稼働が遅れているため、年間3兆円以上もの燃料費の増加が起きています。 新興国の台頭といった他の要因もさることながら、エネルギー価格の上昇が、現在の日本経済の停