ちなみに、このインフレ率を物価の値上がり倍率に換算すると、ベネズエラの物価は1年間で12倍、南スーダンは2.9倍、コンゴは1.4倍になる計算です(ベネズエラのインフレ率が250万%なら、物価は年間で2万5000倍)。 さて、インフレになる理由は様々ですが、インフレとは需要に比べてモノが少ない状況で、物価が上がり続けることですね。 ベネズエラの場合は、原油市況が低迷して外貨を稼ぐことができず国内生産が低迷し(モノが少なくなる)、その上現政権が現金ばらまき政策を広めたおかげで、モノは少ないのにお金が増え、物価上昇に拍車がかかったというわけです。 これを逆に見ると、モノの価格が2万5000倍になるということは、お金の価値が2万5000分の1になるということです。モノの本質的な価値が変わらないとすれば、お金の価値はインフレ率分減価されていくわけですね。 ではこれを、通貨の価値がどう変わるかという観