雄雌が入れ替わった虫の生態の研究で「イグ・ノーベル賞」を受賞した、吉澤和徳・北海道大准教授(46)、上村佳孝・慶応大准教授(40)らは14日、米ハーバード大であった授賞式を欠席し、代わりに動画でメッセージを寄せた。 吉澤さんらチームは8月上旬から、雌がペニスに似た器官を持つ「トリカへチャタテ」と似た昆虫を探し、四国や九州の洞窟を巡っている。高知県の洞窟で撮影した動画メッセージが授賞式で披露された。 「受賞はとてもうれしい。ペニスは世界中のどの辞書にも『雄の構造』と書いている。我々の発見はたくさんの辞書を時代遅れにした。では、変な虫を探しに行ってきます」とユーモアを交えながら、喜びを語った。 吉澤さんは朝日新聞の取材に対し、「『女の子におちんちんがついていた』と子どもにもわかりやすい驚きがあるし、素直に面白い研究だと思っている。私たちの性に対するイメージを一変させ、進化や性の選択といった研究