はじめに~自己紹介 筆者の職歴はユーザー企業のIT部門に始まり、国内ITベンダ、その後は日本オラクルに11年勤務していました。 過去を振り返ると、様々な環境で様々な役割をこなしてきましたが、日本オラクル時代も含め、長い間エンジニアとして現場を歩いてきました。人事や人材開発などの部署に属したことはなかったのですが、マネジメントとして一番頭を悩ませていたのが「後進の育成」でした。 若手の多くは、入社して2、3年経つと社内の一通りを分かった気になり、もうやることが無くなったように感じたり、ここにいては成長できないのではないかと思うようになって、飛び出したくなってくるのです。また、仕事上で他社のエンジニアと接したりすると、余計にその気持ちが加速してしまう傾向があるようでした。 考えてみれば、自分自身も常に会社から与えられた仕事だけをこなしているような社員でした。自分のやりたいことは何か、どうなりた