多くのITエンジニアがステップアップを考えるなか、そのスキルレベルは現在どの程度なのか。結論から言うと、例年通り「半数はプロ未満」である。 ここで言うスキルレベルとは、経済産業省が策定した「ITスキル標準(ITSS)」に基づき、システムを企画・開発・運用するために必要な知識や経験、実務能力を表した指標である。7段階で規定しており、最高の「7」に近づくほど、プロフェッショナルとして必要とされるスキルを身に付けていると判断できる。 本調査では恒例として、レベル1に達しない「未経験」を加えた8段階でスキルを自己診断している。未経験とレベル1~2を「エントリレベル(上位レベルの指導の下で職務の課題を発見・解決する)」、レベル3~4を「ミドルレベル(自らのスキルを駆使して課題を発見・解決できる)」、レベル5~7を「ハイレベル(社内外でビジネスをリードできる)」に区分している。