当初の計画通りに作業が進んでいることを確認する見える化は大切だ。しかしそれだけでは、現場で問題が発生したことを早期にはつかめない。現場で起こっている問題を浮かび上がらせる工夫が必要になる。 数字による報告だけでは、プロジェクトの状況は見えてこない──。シーイーシーの栗原誠氏(第一システム事業本部 第二システム開発事業部 第三システム開発部 グループマネジャー)は、PM(プロジェクトマネジャー)として参画したあるプロジェクトで、こう痛感した。 それは、プログラミング/単体テスト工程の終盤でのことだった。栗原氏はそのプロジェクトで、「プログラム20本のうち10本のプログラミング作業が終わったので進捗率は50%。単体テストまで完了したのは5本なので進捗率25%」といった数字を基にした報告を、週次ミーティングでメンバーから受けるようにしていた。 報告を聞く限りプロジェクトは順調に進んでいるように見