はたしてユーザーは、Windows Azureのようなクラウド・サービスにシステムを移行すべきなのだろうか。コストや管理の面でクラウドは社内システムを利用するよりも優れている場合もある。ただ、いきなり飛びつくのは早計だ。ネットワークから見るとそれがよくわかる。 ここでは、ネットワーク管理者の立場に立って、Windows Azureを導入する際に注意すべき点を確認していく。注目すべきは、(1)データ・センターの場所、(2)遅延とスループット、(3)接続性、(4)セキュリティ──の4点だ。 Azureはデータ・センターを選べる 米グーグルや米アマゾンといった競合他社のクラウドに比べて、Windows Azureには有利な点がある。ユーザーはWindows Azureを利用するにあたって、世界中に設置された複数のデータ・センターの中から接続したい場所を自由に選ぶことができるのだ。これを「Geoロ