「今、ゲームほど恵まれた産業はない」――ユーザーニーズの変化が成長の追い風に カプコン 代表取締役社長 辻本晴弘氏 一昨年は『モンスターハンターポータブル3rd』の大ヒットをはじめ、5本のミリオンタイトルによって1000億円に迫る過去最高の売り上げを達成したカプコン。その反動もあり、2011年の業績は厳しい状況が予想されるが、同社の辻本春弘社長の表情は明るく「今後のことを考えると、利点しか思いつかない」と意気軒昂だ。既に昨年末に『モンスターハンター3(トライ)G』をヒットさせ、今後も新作の大型タイトルが控えている。しかし、何より辻本社長が期待を寄せるのが、ソーシャルゲームやコンテンツのオンライン配信といったユーザーニーズの変化と、それに裏打ちされたビジネスモデルの変革だ。 まず、カプコンの社長という立場を超えて、業界全体として見た場合、2011年はゲーム産業にとってどんな年でしたか。 辻本