サーバー仮想化は普及期に入った。今後、さらに多くの業務が仮想サーバー上で提供されるようになる。同時に、仮想化の導入率が上がるにつれて新たな課題も出てくる。サーバー仮想化の最新動向と今後の取り組み方について、米ガートナーリサーチのバイスプレジデントであるフィリップ・ドーソン氏に聞いた。(聞き手は日川佳三=ITpro) 企業においてサーバー仮想化はどのくらい進んでいるのか。 2011年現在、仮想化されているワークロード(アプリケーション)は、ワークロード全体の49%を占める。このうち9%はデスクトップ仮想化のために使われている。業務サーバー用途のワークロードは、40%ほどを占めている。 もし「仮想化のブームは、すでに落ち着いた」と考えているとしたら、それは大きな誤解だ。2011年の1年間に導入される仮想サーバーの台数は、2001年から2009年までに導入された仮想サーバーの台数を超える。 今後