術後抗菌薬予防投与はいつまで行うべきか 侵襲的な外科手術の後は感染症リスクが上昇するために予防的に抗菌薬投与を行う。術後24時間以内に予防的抗菌薬投与は終了してよいというエビデンスが多くあるが、実際の臨床では術後2−3日間投与され続けることが多いようだ。これは術後48時間程度は発熱が持続しており、抗菌薬中止に躊躇してしまっていることによると考えられる。 術後48時間以上の抗菌薬投与はエビデンスが無いばかりか、クロストリジウム感染症や抗菌薬耐性菌の出現リスクを上昇させるとも言われているため避けるべきである。 参考:Prevention of Surgical Site Infection in Abdominal Surgery. A Critical Review of the Evidence.