囲碁を主題にした「盤上の夜」(『原色の想像力』所収)、チェッカーを主題にした「人間の王」(〈ミステリーズ!〉vol.45所収)につづいて、同じジャーナリストが物語る、三つめのエピソード。 記録から抹消された麻雀の公式戦。そこでは常軌を逸した試合が行われていたのだった。読者を翻弄する巧妙な展開、掛け値なしの、驚愕の結末! ●上記バナーおよび「本文を読む」をクリックすると縦書きビューワーが別ウィンドウで開きます。 ■ 宮内悠介(みやうち・ゆうすけ) 1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。2009年、囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、2010