1月末に発覚した、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」による2人の日本人拘束事件は、1日までに両者の殺害と言う最悪の顛末を迎えた。同組織が人質の殺害を動画にしてネット公開するパターンは昨年夏に俄然注目を浴びた。 米国人ジャーナリストの斬首動画を皮切りに、欧米のみならず中東諸国出身の人質の殺害場面を含んだ動画が次々と公開されている。すでに複数の人質をこのように殺害された経験を持つ英国で、メディアは、今回の日本人人質事件を大々的に報道してきた。いったい英国メディアはどのように報じたのだろうか。 昨年8月19日、イスラム国武装勢力に拘束されていた米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏の斬首場面が入った動画がネット公開され、世界の度肝を抜いた。動画に登場した覆面をした男性は、米国がイラクへの軍事介入を止めなければ別の米国人ジャーナリトも殺害すると脅しをかけた。このジャーナリストも殺