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【カイロ=村上大介】「白色革命」と呼ばれる西欧化を推し進めたパーレビ国王を追放し、イスラム教シーア派独特の「ベラヤティ・ファギー」(イスラム法学者による統治)を実現して世界に衝撃を与えたイラン革命は10日、30周年を迎える。イスラム体制は、1980年代のイラン・イラク戦争や革命指導者ホメイニ師の死去(89年)を乗り越え、保守派と改革派のせめぎ合いの時期を経て、いま「革命原理」への回帰を唱えるアフマディネジャド大統領ら保守強硬派が主導権を握る。核開発問題などで国際社会で孤立しながらも、イスラム体制が揺らぐ気配はない。 イラン革命は、米国の支援を背景として急激な西欧化政策を進め、独裁を強化したパーレビ国王打倒の大衆運動としてうねりを高めた。当時は必ずしも宗教運動ではなく、自由主義や社会主義勢力が集結した幅広い運動だった。争乱状態を抑え切れなくなった国王が79年1月に国外に逃亡すると、60年代か
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