神戸も梅雨入り・・今日も今日とて花逍遥。
雨の日・・ 部屋に籠もっては、明かりを落として、 筆など弄りながら、錫色の窓に心を放つ。 一日はそれでいい。 外に出ては、傘を打つ雨だれの音を愉しむ。 雨の山水に合うクラシックなど心に奏で、 この雨はボクのためだけに降っているのだと思い込む。 雨の匂いを胸いっぱいに吸い込めば、 ボクは雨の色の大気に溶けてゆく。 霧蒸して青々とした森に分け入っては・・ 瑞々しい紫陽花に心を染めて遊ぶ。 葉の裏で雨の上がるを待つ蝶々のように、 じっと隠れて、気配を消して・・・・ な〜んてコトをしたかったのに・・ 雨は、太々しく、慌ただしく、騒がしく、 頭痛と睡眠不足を土産にして去って行きました。 ゆっくり、しとしと、穏やかに、 この世の全てを雨で包むように・・ とはいきませんでした。 しかし・・今日は写真撮りに行けなかったけど・・ 山の紫陽花たちはきっと元気になったはず。 明日散策できるといいな・・ では・・
早朝。植物は蒸散し、山の空気は湿気を帯びてまだ冷たい。 新鮮な酸素で、ゆったり深呼吸をすれば・・ 体中を巡り、循環し、体の中の螺旋が共鳴する。 阿呍の響きはボクの体と山とを繋ぐ。 そして、輪 RIN が開き、覚醒する。 さて・・今日も今日とて花逍遥。 咲く。咲く。咲く。心が弾み胸が膨らむ。 大手毬は野菜に見えるから・・ ドレッシングかけてチーズかけて・・美味しそう。 思わず、ありがとう、と言いたくなる。 蒼い・・美しい。 蒼い・・心が澄む。 花軸も花柄も紅くて異彩を放つ。 小額空木の妙。 額空木の妙。 汚れのない姿に息がつまる。 今日のエントリーで、いよいよ紫陽花祭り感が出てきた・・ そんな気がしています。 つづく。
紫陽花が咲き出しました。 街の花壇や花屋では5月に入った頃から咲いてたけど・・ 山の中の紫陽花は一味違います。 遠近 ochi-cochi 紫陽花祭り・・早咲きの巻。始まりです。 では・・今日も今日とて花逍遥。 早咲きの代表、蔦紫陽花。 小楢の幹に蔦を張って葉を生い茂らせています。 どれが蔦紫陽花の葉かわからない・・と思うので・・ 他の葉をモノクロにしてみました。 緑の部分が蔦紫陽花・・かなり高いところまで蔦を張っています。 横から逆光で見るとこんな風・・黒っぽく見えるのが蔦紫陽花の葉。 早咲きの蔦紫陽花は、思いついた時には花が終わってしまって、 毎年悔しい思いをしますので、 今年は早く見に行ったら・・花はまだつぼみ・・ それでも一、二輪花が開いていましたが・・ 再訪して満開の花を愛でに行こうと思います。 直径25センチくらいの花房・・満開が楽しみです。 いろんな色の紫陽花があるように、
今日も今日とて花逍遥。雨上がり。まだ神戸は霧の中。 明日が晴れて暖かくなれば、しっかり降った雨を吸って、 数多の植物が芽吹き、茎を伸ばし、葉を広げるのだろう。 そして明日の夜は水分たっぷりの葉が青く甘い匂いを蒸散させるのだろう。 湊川神社の東門通りのツツジはいよいよ満開になって・・ 生クリームたっぷりのケーキのようになって・・ 道行く人を楽しませてくれるだろう。 芥子の花は案外長持ちすることを今年初めて感じた。 それでも今日は雨に打たれたのか、花びらを落としていた。 芥子の花を見ると、幼い頃の記憶が緩やかに断片を紡ぎだす。 また・・まだ大人になれない自分に見つかってしまうね。 さあ、そろそろ帰らなきゃ。
今日も今日とて花逍遥。 太陽の軌道が高くなった・・春なのに夏の匂いがする。 昼頃になるとアスファルトも車も家もビルも温まって、 ボクの顔や体は下からも横からも熱を感じる。 神戸はもう直ぐヒートアイランドだ。 冬に枝打ちされた街路樹のプラタナスは初々しい若葉を広げだした。 夏には、梢や幹も見えないくらい大きな葉を茂らせて、 有り難い日陰を作ってくれるのだ。 たんぽぽの冠毛は暖かい風が吹くのを静かに待っている。 種はどこへ・・どこまで飛んでゆくのだろう・・ ゆらゆらたゆたう芥子の花は、まるで黄色い風船のよう。 少女が恋の話をしては、恥ずかしくなって頬を赤くして・・ 肩をぶつけ合っているようにも見える。 空の端っこに小さく千切れた雲が遊んでいる。 カラスが短く唖々と鳴いて飛んでゆく。 ボクは眠くて長めにあゝ〜と鳴いてみる。 平和とはこういうものだ。と思うのだ。
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