鉄道路線は、経由する地域や旧国名などを名称に採用している例が多いですが、JR札沼線や西武有楽町線など、区間と名称が合っていないケースも。なぜこのようなことが生じているのか、実例を挙げて検証します。 路線の部分廃止で路線名と合わなくなる 鉄道路線の多くは、通過する地域や旧国名、街道などの名前、起終点の地名などを名称に採用していますが、なかにはその路線が通っていない地域を路線名に組み込んでいることも。そうなってしまったのには理由があり、いくつかのパターンに分けることができます。 ひとつ目は「以前はつながっていたけれど廃止された」例。JR北海道の札沼線などです。 拡大画像 1972年に新十津川~石狩沼田間が廃止された札沼線。現在は「学園都市線」の愛称が付く(児山 計撮影)。 札沼線は、路線の両端である札幌駅(北海道札幌市)の「札」と、石狩沼田駅(同・沼田町)の「沼」を取って名付けられました(札幌