大手広告会社「電通」が社員に違法な残業をさせた罪に問われている事件の初公判が東京簡易裁判所で始まりました。電通の山本敏博社長は起訴された内容を認め、謝罪するものと見られ、残業の実態や再発防止策についてどう説明するか注目されます。 検察は非公開の略式の手続きで電通を起訴しましたが、裁判所は公開の法廷で正式な裁判を開くことを決めました。 被告の代表として法廷に出ることになった山本敏博社長は、午前10時半ごろに弁護士とともに到着し、硬い表情で裁判所に入りました。初公判は東京簡易裁判所で始まりました。 山本社長は違法な残業だったことを認め、謝罪するものと見られます。 一方、検察は、電通が労働局から是正勧告を受けたあとも高橋さんなどに違法な残業をさせていたことを挙げ、事件の背景に電通の企業風土があったことを指摘するものと見られます。 また、山本社長に対する質問も行われる予定です。 働き方改革の議論に