どちらかといえばおれは声優の沢城みゆき氏の演技が好きなほうだが、じゃあ沢城みゆき氏の演技はうまいのかといわれれば、それを判断できる域に居ないといわざるをえない。「好き」「良い」「正しい」の区別が曖昧な場合、好きなもの=上手いと判定しがちな一方で、好きでさえいれば上手かろうが下手だろうがそんなものは問題ではなくなるわけで、対象が客観的にどういうものであっても、受容できる範囲は結構ひろがる。ただ、好きでさえあればそれで納得できてしまえるので、それ以上の探求のモチベーションは上がりづらい。 ざっくりいえば「器用貧乏萌え」ということかもしれない。 沢城氏の声が魅力的な時、というのは、キャラクタの見せ場で「要請された 100 点に最も近そうな演技」と「声優沢城としての上手さ(のテンプレ)」の融合しない持ち味の両方が、過剰に突出しているような気がして、耳の中でケンカカレー(←味平カレーを一晩寝かせる前