わが国で開発され特定検診のスタートとともに国内で急速に普及した、LDL-コレステロール(LDL-C)直接測定法。その測定精度に問題があることが一部で指摘されていたが、日本動脈硬化学会は、4月26日、現状において一般診療ではFriedewald式(F式)でLDL-Cを求めることを基本とするとの見解を発表した。 これに伴い、トリグリセライド(中性脂肪。TG)が高くて(400mg/dL以上で)F式を用いられない場合には、non-HDL-コレステロール(non-HDL-C)を管理指標の参考とすることも、あわせて推奨している。糖尿病やメタボリックシンドロームでは、LDL-Cが高くなくてもTGが高くなりやすく、今後、non-HDL-Cを重視すべきケースも多くなると考えられる。 会見での発表趣旨は次のような内容。 総コレステロール(TC)が高いことが動脈硬化の進展と密接な関係があることは古くから知られて
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