「しぶといですね……まるであの男を見ているようです」 無限のような耐久力を持っていた男、マスマテラ・マルケニスを思い出したのだろう、苦い顔をするリィラ。 「グォリ……」 俺とリィラの攻撃を受けて尚、ガリルエンデは死んでいない。 裏ダンジョンのボスモンスターだ、HPもかなり高く設定されているはずだ。 そう簡単には倒せない。 「リュクスくんは……体力は大丈夫ですか?」 「まぁなんとか」 アズリアの魔法で【ルシェル】の名前を見てから、なるべく体力と魔力を温存しながら戦ってきた。 とはいえ連戦したことに間違いは無い。 疲れは確実に出ている。 「リィラこそ大丈夫か? 疲れているなら、一度下がってもいいぞ。敵はアイツだけじゃないんだから」 俺の言葉にリィラは首を振った。 「いいえ。王女の私がここで引くわけにはいきません。ここで下がっては、なんの為に5年間頑張ってきたのか。それに……」 リィラはガリルエ
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