IEEE 802.11の暗号化技術WEP(Wired Equivalent Privacy)が破られて7年になる。2003年後半以降は新たにWi-Fi認定された全製品に、WEPの初の代替であるWPA(Wi-Fi Protected Access)が義務付けられた。しかし先ごろ、WPAのクラッキング、具体的にはTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)に使われているMessage Integrity Check(MIC)に対する新手の攻撃が報告された。この攻撃はWPAを使った無線LANを葬り去るものではないが、無線LANの防御において避けるべきものとして特筆に価する。 これまでの経緯 最新の攻撃に対応するためにはWEP、WPA、WPA2の違いを認識し、WPAクラッキングが802.11標準をどのように進化させたかを知る必要がある。 WEP WEPはRC4(秘密鍵
![WPAの無線LANセキュリティ攻撃を避けるには](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ba6d46df0bbfd49fe49b0b310841018c29cda511/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fimages%2Flogo%2F1200x630_500x500_tt.gif)