デジタル一眼レフカメラや高機能コンパクトデジタルカメラの普及とともに、撮影した写真を印刷する環境にこだわるユーザーが増えてきた。昨今は、液晶ディスプレイやインクジェットプリンタの高画質化が急速に進み、個人でも高品位なフォトプリントが楽しめるようになったため、自宅で試行錯誤しながら写真作品を制作している人も少なくないだろう。 しかし、単に高品位なディスプレイとプリンタを組み合わせただけでは、“自分が撮影時に思い描いた通りの色”で印刷するのは難しい。意図した色でデジタル写真を出力するには、RAW現像やフォトレタッチ作業を行うディスプレイとアプリケーション、画面の色を測定して正確に合わせる測色器、出力を行うプリンタと用紙、さらには部屋の光源といった要素を統一的に考慮し、カラーマネジメント環境を整える必要があるからだ。 カラーマネジメント環境の構築には相応の知識と手間を要するため、興味があっても個
「技術立国・ものづくり立国を目指しても日本は生き残れない。いいモノを安く大量に作って輸出するモデルではもうダメなんだ」 11月16日付でセイコーインスツル(SII)代表取締役会長兼社長代行の職を解任された服部純市氏は、かねてこう主張し、大学で講演したり、雑誌に寄稿したりしていた。 セイコーグループの中核企業であり、大手電子部品メーカーでもある企業のトップが唱える論としてはいささか過激だったが、自社だけでなく日本の製造業の行く末について論じる姿は間違いなく真摯であり、その主張は傾聴に値するものだった。服部氏の解任によって、その警鐘までもが消え失せてしまうのはあまりにも惜しい。ここに、服部氏の持論をぜひとも書き記しておきたい。 警鐘1 日本経済不振の真の原因はバブル崩壊ではない 服部氏はこう主張していた。「バブル経済とその崩壊によって、日本経済が停滞した。不良債権問題を解決し、製造業がしっかり
キヤノンはコンシューマー向けプリンタの2006年冬モデルとして、A4複合機5機種、A4単機能機4機種、コンパクトフォトプリンタ2機種を10月上旬に発売する。 このほか「PIXUS iP7500」、「PIXUS iX5000」、「PIXUS iP90」が継続され、さらに発売が9月末に延期されたA3ノビの8色機「PIXUS Pro 9000」も勘定に入れて全15機種のラインナップとなる。 このラインナップを整理すると次のようになる。ここには掲載していないが、同社はこのほかにコンパクトフォトプリンタとして、昇華型のSELPHYシリーズ2機種もラインナップしている。 ・複合機 MP960(7色、45,000円前後) / MP810(5色、36,000円前後) / MP600(5色、28,000円前後) / MP510(4色、23,000円前後) / MP460(4色、16,000円前後) ・A4単
2006年秋冬の商戦をにらんだインクジェットプリンターの新製品が、いよいよ出そろった。メーカー各社は毎年10月ごろ、年賀状印刷の需要を見越して、ラインアップを一新するのが慣例。今年も「2強」と言われるキヤノンとセイコーエプソンが2006年9月26日、新製品を発表した。 A4判以下の印刷に対応した製品として、キヤノンは全14モデル(うち3モデルは昨年からの継続販売)、セイコーエプソンは全12モデル(うち2モデルは昨年からの継続販売)を投入する。海外系メーカーである日本ヒューレット・パッカードとレックスマーク インターナショナルも、10月早々に秋冬モデルの詳細を明らかにする見込み。量販店のプリンター売り場に並ぶ製品は10月以降、一斉に新モデルへと切り替わることになる。10月5日以降、順次出荷される予定だ。 キヤノンとエプソン、いずれも新製品のラインアップは、半数近くを「複合機」が占める。複合機
セイコーエプソンが年末商戦に向けて「Colorio」シリーズの新製品8モデルを投入した。内訳は複合機が5モデル、単機能/ダイレクトプリンタが3モデルという構成だ。発売は10月5日から順次行われる。 ハードウェアとソフトウェアで大幅な機能強化 昨年、エプソンは「Epson Color」を前面に打ち出したブランド戦略をとったが、2006年モデルではこのEpson Colorをより進化させた。具体的には、画像処理技術の「オートフォトファイン!EX」が人物補正をさらに強化した「新オートフォトファイン!EX」に、発色性・耐光性・耐オゾン性などを向上させてアルバム保存性寿命を200年に延長した「つよインク200」、そして写真用紙エントリーが追加された「純正写真用紙」の3要素で構成される。これにより、従来機よりも「きれい」「簡単」「はやい」「安心」のおうちプリントが提供できるという。 また、新開発のAd
セイコーエプソンとJSRは4月6日、液体材料による「スピンコート塗布」と呼ばれる手法でシリコン(Si)膜を形成し、液晶に使われる薄膜トランジスタ(TFT)素子を作成したと発表した。両社は、同じ液体材料を使い、インクジェット方式によってパターンを形成できることも確認した。 この液体材料は、水素とSiからなる「高次シラン化合物」と呼ばれる物質を有機溶剤に溶解したもの。不活性雰囲気中で基板上に塗布して焼成すると、Si膜を形成できる。スピンコート塗布は、回転する基板上に液体材料を滴下することで薄膜を作る手法。 両社は、この材料と手法を組み合わせてSi膜を形成したうえで、従来の低温ポリSi TFT製造プロセスを適用し、TFTを試作した。トランジスタの動作速度の指標となる移動度を計測したところ、試作TFTは108平方cm/Vsで、従来の「化学気相成長法(CVD)」によるSi膜を使ったTFTと同程度とな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く