メモリ技術総覧セミナー(低電力メモリ、SSD、各種インタフェース) 前回示したように,ファミリーコンピュータ(ファミコン)の開発は1982年6月に始まった。上村雅之(敬称略,以下同)が率いる任天堂 製造本部開発第二部が開発を進め,1983年7月に完成にこぎ着ける。十字ボタンを備えるコントローラなど,ファミコンの仕様はその後のゲーム機に多大な影響を及ぼした。十字ボタンは,同社の携帯型ゲーム機のゲーム&ウォッチから受け継いだ。発売当初は伸び悩んだが,1984年に入ってから火がつき,国内だけで現在までに累計1000万台以上を出荷した。ファミコンはまさに家庭用ゲーム機の代名詞になった。 (本記事は,『日経エレクトロニクス』,1995年1月16日号,pp.99-103から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) ファミリーコンピュータ(ファミコン)本体の仕様検討