【こんな時代が来るとは思っていなかった――故・角谷美知夫について】 中島らもが『アマニタ・パンセリナ』や、『バンド・オブ・ザ・ナイト』の中で造り上げたにせ角谷君 先頃、角谷美知夫の没後2枚目のCD『‘87 KAD 3:4:5:6』が、WINE AND DINEより発売になった。その界隈ではかなりの反響を呼んでいるという。 35年も経って、眠っていた音源が新たに世に出たこと、そしてそれがアングラ界では評判になっているということは、亡くなった角谷君にとっては喜ばしいことだろうし、彼と親交のあった私にとってもうれしいことだ。でも、それと同時に、現在、ネット上に流布している彼のイメージを今さらながらに知り、違和感どころではない危惧のようなものを感じてもいる。 いわく、「精神病院を出たり入ったりしていた」「ギタリストなのにコードが弾けなかった」などなど。 それらは真実ではない。 どうしてこういうこと

