CI導入の一つ目の難関は、環境をどう作るかである。「環境」と聞いて、敷居が高く、価格も高いと思う人がいるかもしれないが、そんなことはない。オープンソースソフト(OSS)として提供されるツールを組み合わせれば、CI環境を全部タダで用意することもできる。 とはいえ、どの分野のどんなツールをそろえればよいのかについては慎重さが求められる。やみくもに種類や数をそろえても導入の負担が増すだけ。相性や連携の問題があるからだ。 富士通の藤川氏がグループ企業への展開を推進する環境が図1である。CI環境はツールの「4点セット」で作るのが基本だ。4点セットとは「ソースコード管理ツール」「ジョブ管理ツール」「ビルドツール」「テストツール」である。このうちジョブ管理ツールを「CIツール」と呼ぶことが多い。 図1には具体的なツール名を示している。中心的な役割を果たすのが、ジョブ管理ツールの「Jenkins」だ。ここ
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