去年、将棋のプロ棋士の「編入試験」に合格した小山怜央四段(31)が、15日に行われた対局に勝って、棋士のランクを決める「順位戦」に来年度から参加する条件を満たしました。棋士養成機関の「奨励会」を経験せずに「順位戦」に参加する棋士は、戦後初めてです。 小山四段は去年、アマチュアから「編入試験」を経てプロ棋士となったため、「名人」を頂点とする棋士のランクを決めるリーグ戦「順位戦」に参加しない、「フリークラス」の棋士として対局しています。 「順位戦」に参加する資格を得るには「30局以上の勝率が6割5分以上」などの条件を満たす必要がありますが、小山四段は15日、東京 渋谷区で行われた「NHK杯将棋トーナメント」の対局に勝利し、直近の公式戦の対戦成績が20勝10敗となりました。 この結果、勝率が条件を上回り、来年度から「順位戦」の最も下のクラス「C級2組」に参加することが決まりました。 日本将棋連盟