時代を重ねるごとに人類の平均寿命は急速に伸びてきている。ところがどんなに寿命が伸びても、老化することだけはどうしても避けられない。 経年により蓄積された分子レベルの損傷により、血管が固くなったり、筋肉が衰えたり、視界がぼやけたり、記憶力が乏しくなったりと、体は徐々に衰えていくが、果たしてそれは地球上だからなのだろうか?宇宙空間だとどうなるのだろうか? これまでの研究によると、地球上では老化を感じ始めるのに数十年かかるが、宇宙空間にいる人間は、まるで早送りでもされてるかのように老化を感じることがあるという。 宇宙飛行士たちは、筋肉が衰え、関節が硬くなり、腸が過敏となり、歯がもろくなる。視界は狭くなり、肌はシワとなり、血管が硬化するといった老化に見られる体の変化を1回の宇宙飛行で経験する。 実年齢以上に体の衰えを感じた宇宙飛行士だが、地球に帰還すると、年齢相応のところにまで戻れるのだそうだ。い