スマートフォン・ユーザーにとっても携帯通信事業者にとっても大きな頭痛のタネのひとつとされる消費電力の問題。この問題を大幅に改善する可能性のある新技術が開発されたと、Technology Reviewが伝えている。 マサチューセッツ工科大学(MIT)から生まれたエタ・デバイシズ(Eta Devices)という新興企業は、スマートフォンなどに搭載される電力増幅チップ(power amplifier chip)の効率を向上させ、バッテリー持ち時間を2倍に向上させる技術を開発したという。 [iPhone 5の回路。左側に赤い点で示されているのが電力増幅チップ(計5つ)/出典:Technology Review] スマートフォンや携帯基地局などで利用されている電力増幅チップは、電気を無線信号に変える役割を担うものだが、これらのチップが消費する電力は機器全体の消費量のほぼ3分の2にもなる。この原因は主