広島で,10分間に20mm以上,1時間に130mm,あるいは2時間で200mmに達するような猛烈な雨が降り, 多数の土砂災害が発生した。 ただ,世界を見渡すと,1分間で38mm降っただとか(2280mm/h),8分で126mm降っただとか(945mm/h),瞬間的とはいえその10倍を超えるような想像を絶する短時間強雨の記録がある。降水強度は100mm/hあたりに物理的な限界があるわけではないようだ。 世界記録を確認するため米国海洋大気庁(NOAA)のサイトを覗いてみよう。 http://www.nws.noaa.gov/oh/hdsc/record_precip/record_precip_world.html World record point precipitation measurements 時間が短いほど降水強度の記録が大きいことは当然に予想されたことだが*1,値を図1のように