米首都ワシントンで開催された米先住民のためのイベントで、伝統楽器を叩く男性たち(2005年8月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/PAUL J. RICHARDS 【7月22日 AFP】アメリカ先住民の祖先は、最大2万3000年前に1回の集団移動でシベリア(Siberia)から米大陸に渡ったとする、DNA分析に基づく研究結果が21日、発表された。現在のさまざまなグループに分化したのは後の時代になってからだという。 地球の最終氷期に、現在のロシアと米アラスカ(Alaska)州を結ぶベーリング海峡(Bering Strait)の陸地と氷を横断してやってきた祖先が米大陸に定住したとする説については、大半の科学者から支持されており、また、米大陸には1万5000年前にすでに人類が存在していたことも考古学的な発見によって判明している。 だが、未解決の問題も数多くある。集団移動の時期とその回数、そして