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ブックマーク / d1953coldsummer.blog64.fc2.com (2)

  • 不気味の谷を乗り越えて『スプライス』(結合) - 1953ColdSummer

    スプライス SPLICE 2011/カナダ・フランス R15+ 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ 製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ  と夫、2人の科学者が会社の方針に反して、現代のキマイラ(人間の遺伝子入り!)とでも形容すべき微グロでキモカワイイクリーチャーを造り出してしまい、それに振り回される話……と要約すると、悲劇か莫迦の気配しか感じないのはご愛嬌だが、ヴィンチェンゾ・ナタリとギレルモ・デル・トロという輝かしい才能がタッグを組んだこの映画は、流石に莫迦の一言では片付けられない怪作っぷりを発揮しており、個人的には『エイリアン』的なSFホラーの話を体系立ててするときに、引用されてもおかしくはないくらいの作品だと感じた。  ただ単に被造物が凶暴化してドタバタするだけというベタなアクションなんかではなく、生命の想像や、それと交わる禁忌に焦点が当てられており、その意味では何となく『フランケンシュタ

  • 『マイマイ新子と千年の魔法』 水中で反転した「小さな悪の華」 (2009/日本 監督:片渕須直 原作:高樹のぶ子『マイマイ新子』) 1953ColdSummer

    『マイマイ新子と千年の魔法』という題名を聞いて想像したのは、忌まわしい呪いをかけられ、哀れかたつむり人間にされてしまった新子ちゃんが、呪いを解いてもらうために千年生きている魔女の棲むカッペ郷に向かう。しかし、そこはかたつむり人間の歩みの遅さ、カッペ郷へあと100メートルというところで新子ちゃんは寒さに力尽き、その遺体は人間の姿に戻っていた――。という、比較的想像しやすいというか、原作読んでねえのに題名だけ聞いて適当なことデッチ上げてんじゃねえよダボというか、まあ別に映画感想書いて金もらってるわけじゃないんだからそれはいいとして、そんな漠然とした印象を『マイマイ新子と千年の魔法』というタイトルから抱いておったわけなのである。  今でもあるのかは知らないが、一時期、企業から金もらって作る電気紙芝居まあ平たく言うとテレビですね。そのテレビで、田舎に泊まろうだとか、田舎で暮らそうだとか、田舎を燃や

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