石畳、料亭、フレンチ、神社、カフェ・・・ 高級店、若者が夢と期待で出した新しいジャンルのお店、仕事帰りに一杯が可能な気軽な店・・・心意気もそれぞれだ。 各店の特徴は、それぞれ異なるが、それらが不思議と調和している街、それが「神楽坂」だ。 そんな神楽坂散策で、路地裏に入ると出会うのが「猫たち」だ。 神楽坂における猫たちの存在は、他の街のそれとは異なる。 まるで自分達の居場所だと言わんばかりの佇まいだ。風格すら感じる。 神楽坂に縁のある私だが、この猫たちのもつ風格は何なのか?長年不思議であった。 神楽坂の猫の数は、決して少なくない。 猫と人間の関係は大きく二分される。 ペットとして愛でられているものもいる一方、野良猫も多く見かける。 多くの街では、猫は厄介モノなのに対し、なぜ神楽坂の猫たちは駆除の対象にならないのだろう? 私が思うに、それは神楽坂の「懐」の大きさゆえではないだろうか? 神楽坂と