宮城県警石巻署は14日、旅館の宿泊代を踏み倒したとして詐欺の疑いで、福島市本内中河原、映画監督、渡辺文樹容疑者(55)を逮捕した。「金は払ったはず」と容疑を否認しているという。 渡辺容疑者は平成2年、「島国根性」で日本映画監督協会新人奨励賞を受賞。天皇制を題材に、物議を醸した自主制作映画「腹腹時計」などでも知られる。 調べによると、渡辺容疑者は1月下旬、宮城県東松島市の旅館に女性と子ども1人を連れて宿泊し、宿泊代計7万数千円を支払わなかった疑い。 渡辺容疑者ら3人は3泊する予定で、3日目の夜9時すぎに外出した。後に「友人の家に泊まる」と旅館に電話、不審を感じた従業員が部屋を調べると荷物がなくなっていたという。 渡辺容疑者は本名で宿泊し、自宅の電話番号も伝えていたという。