製造業の海外移転は携帯電話だけでなく、既に自動車・半導体・鉄鋼・造船・石油化学など、韓国の主力産業の海外移転が最近早い速度で進んでいる。 各種規制と高賃金、強硬な労組と反企業感情を避け、「企業活動のしやすい環境」を求めて海外に移転しているのだ。 韓国の高度経済成長でけん引車の役割を果たしてきたポスコは、浦項・光陽に続く第3の製鉄所となるインドの製鉄所建設に社運を賭けている。ポスコは、インド東北部のオリサ州パラディブ地域に500万坪(約1650万平方メートル)の敷地を確保、まずは2010年までに年間400万トンの鉄鋼生産能力を備えた製鉄所建設を進め、最終的に 20年までに年間1200万トンの鉄鋼生産能力を備えた一貫製鉄所を建設することを目標としている。このインド製鉄所建設は、予想事業費が100億ドル(約1兆2000億円)に達する超大型海外生産プロジェクトで、生産能力も06年の浦項製鉄所(