「新しい労働社会―雇用システムの再構築へ(濱口桂一郎)」(参照)の帯には「派遣切り、雇い止め、均等待遇 混迷する議論に一石を投じる」とあり、近年社会問題として問われる各種労働問題がテーマにされていることが伺える。こうした諸問題に私もそれなりに思案し戸惑っていたこともあり、何かヒントでも得られるとよいと思い、また岩波新書なら妥当なレベルの知的水準で書かれているだろうと読み始めみた。ところがヒントどころの本ではなく、ほとんど解法が書かれていた。 序章「問題の根源はどこにあるのか」からして目から鱗が落ちる思いがした。私は山本七平氏が指摘していたように戦後日本の会社は先祖返りをして江戸時代の幕藩体制の藩と同質になったと理解していたので、濱口氏が「日本型雇用システムにおける雇用とは、職務ではなくてメンバーシップなのです」と指摘しても、それはそうだろうくらいに納得した。だが重要なのはそこではなかった。
というのが、本日発売された拙著の宣伝文句です。 左の写真の帯に曰く、「問われているのは、民主主義の本分だ」「派遣切り、雇い止め、均等待遇 混迷する論議に一石を投ずる」 http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn0907/sin_k479.html 岩波書店さんによると、 >労働や雇用の問題を題材にした既刊書の多くは、格差や貧困の実態を明らかにするところで留まっていました。本書の一番の特長は、その一歩先に踏み込んで、具体的施策までも論じている点にあります。一人ひとりの利害状況を考えたうえで、だれも排除することなく、「ひとりはみんなのため、みんなはひとりのため」という原理にもとづいて問題解決をめざしていく感覚。その感覚にささえられた著者の現状分析と政策論は、きわめて明快で説得力があります。著者は自身のブログでも活発に問題提起をしています。ご興
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