概要 大規模なランサムウェア攻撃により、スペインの Telefonica、英国のNHS(国民保健サービス)、米国の FedEx といった各国の組織が影響を受けています。この攻撃を引き起こしているマルウェアは「WannaCry」として知られています。これはランサムウェアの亜種です。 WannaCry は TCP ポート 445 番(Server Message Block/SMB)を広範囲でスキャンする能力を備えており、ワームと同様の仕組みで拡散します。ホストを侵害してファイルを暗号化すると、Bitcoin による身代金の支払いを要求します。注意が必要なのは、ネットワーク内部を限定的にスキャンして拡散場所を特定する以上の能力を WannaCry が備えていることです。つまり、他の外部ホストで検出された脆弱性を突き、インターネット上で拡散する能力も備えています。 Talos が WannaCr
近年、標的型攻撃はやり取り型や水飲み場型の出現、使われるマルウェアの高機能化などますます多様化しており、被害が後を絶ちません。原因の1つには、ウイルス対策ソフト等の入口対策を突破して侵入を果たした攻撃が情報システム内部で密かに活動しているのを検知できず、情報流出等の実害が発覚するまで攻撃に気付かないことが多いことが挙げられます。 IPAでは2010年12月に「脅威と対策研究会」を設置し、標的型攻撃から組織の情報システムを守るためのシステム設計ガイドを公開してきており、本書はその最新改訂版となります。本版では、システム内部に深く侵入してくる高度な標的型攻撃を対象に、システム内部での攻撃プロセスの分析と内部対策をまとめています。 また、前版に対するヒアリング結果や意見を基に、よりシステム設計・運用現場が利用しやすいよう、改訂ポイントの1つとして、対策を以下のように整理しました。 <統制目標の明
なりすましメールやドライブバイダウンロード、ゼロデイ攻撃や脆弱性……企業の情報を得るために、ありとあらゆる手法を利用する「標的型攻撃」を解説します。 一口に「サイバー攻撃」といってもさまざまな種類があります。主なものだけでも、IDやパスワード、クレジットカードなどの情報を盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」、不正送金などによって直接的に金銭を盗み取ることを狙う「マルウェア」や「MITB攻撃」、なりすましログインによってさらなる不正アクセスの足掛かりを得るだけでなく、ポイントの換金によって金銭的利益をも得ようとする「不正ログイン」、サービスの利用を妨害する「DDoS攻撃」……と多岐にわたります。 これらの中でも最もしつこく、やっかいな攻撃の1つが「標的型攻撃」です。この記事では、標的型攻撃とはどういったものであり、どんな点に留意して対策に取り組むべきかを紹介します。 1分:標的型攻撃とは何か
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