そこは地上の楽園か?――『動物園の文化史 ひとと動物の5000年』(他) 今週のオススメ本 / シノドス編集部 情報 #動物園の文化史#溝井裕一#日本政治とメディア#逢坂巌 今回紹介する本は動物園にスポットを当てた『動物園の文化史』です。先史時代から古代ローマ、中世ヨーロッパ、ナチスドイツ、現在まで、動物園を通してヨーロッパの自然観、動物と人間との関係を紐解いています。 そう書くと、ちょっと難しそうですが、特筆すべきは、随所にちりばめられているユーモラスな(ちょっと残酷な)エピソードの数々です。 たとえば、神聖ローマ皇帝のフリードリヒ二世は大規模な動物コレクションを有していました。しかも彼は諸地域を訪問する際、ライオン、トラ、ゾウやラクダを連れてまわり、さらに、「英国王ヘンリー三世の妹の結婚したときも、動物たちが華をそえた」というのです。(「動物が華をそえた」という表現を、本書ではじめて目
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