足元で、わが国にインフレの足音が迫ってきた。 11月11日に日本銀行の発表によると、10月の企業物価指数(企業間で取引されるモノやサービスの価格推移を示す経済指標)は前年同月比で8.0%上昇した。 【写真】「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした~それどころか… 上昇率は約40年ぶりの水準だ。 これまでデフレに苦しんできたわが国にもインフレの流れが忍び寄ってきた。 現在、世界的に企業同士が取引するモノやサービスの価格は上昇している。 天然ガスや石炭、原油などのエネルギー資源、穀物や畜産物の価格は軒並み上がっている。 それに加えて、世界経済全体で物流の目詰まりが続き、人手不足も深刻だ。 基礎資材などの価格も上昇し、多くの企業は原材料や中間財などのコストアップに直面している。 川上の企業物価水準の上昇は、いずれ川下の消費者物価の上昇につながるはずだ。 既に欧米諸国では、諸費者物価も上昇が