記者会見で祖国への思いを語ったウクライナ避難民のオクサーナ・コベリャンスカさん(左から2人目)=15日午後、奈良県天理市(柿平博文撮影) ロシアのウクライナ侵攻で今月13日、奈良県天理市に子供2人とともに避難したオクサーナ・コベリャンスカさん(45)が15日、同市役所で記者会見した。オクサーナさんは「頭や心はいつもウクライナのことを考えている。国が平和になるまで心穏やかになることは無理だ」と語り、戦渦に巻き込まれた祖国に思いを巡らせた。 オクサーナさんは同市の天理大国際文化学部卒で、露軍侵攻まではウクライナで大学教員として日本語や日本文化を教えていた。 侵攻翌日、オクサーナさんが暮らしていた首都キーウ(キエフ)市内にミサイルが撃ち込まれたことから避難を決意。数日後、長女(20)、長男(17)とともに最低限の荷物を持って臨時列車に乗った。「19時間立ちっぱなしでルーマニア近くに到着し、歩いて