解散総選挙動議は不発[ロンドン発]英国の欧州連合(EU)離脱交渉で、英下院は4日、市民生活と企業活動を大混乱に陥れる「合意なき離脱」を回避する法案を賛成329票vs反対300票(第二読会)、賛成327票vs反対299票(第三読会)で可決しました。法案は上院の審議を経て成立する運びです。 保守党の造反組21人は党籍を剥奪されたため、与党は保守党と北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)を合わせても295議席(実質的な過半数は320議席)しかなく、少数政権に転落。ボリス・ジョンソン首相に率いられた「合意なき離脱」政権は議会再開早々「ゾンビ内閣」化してしまいました。 議会前広場でジョンソン首相のやり方に抗議する市民(4日夕、筆者撮影)これでジョンソン首相はEUとの再交渉で合意できなければ離脱期限を10月31日から来年1月31日まで延長することをEU側に要請しなければなりません。英国のEU交