日本経団連の米倉弘昌会長は21日の記者会見で、最近の与野党議員が予算審議などより政局を優先して行動しているように見えるとして、「給料泥棒」と酷評した。 米倉会長は、自民党が早期に衆院解散に追い込む構えを強めていることに対し、「国民の生活や国益を無視した行動。予算関連法案の審議を尽くしたうえで、政局化するならすればいい」と述べ、予算成立を優先すべきだとの考えを改めて強調した。その上で「(こういう局面でこそ)与野党の協力が必要なのに、今は国民のために何も仕事をしておらず、(与野党とも)給料泥棒のようなものだ」と不快感を示した。 また、米倉会長は、民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人の会派離脱の動きについても、「予算案や関連法案の審議が進み、これをどうしても通さなければならない時期に、与党の一員として無責任極まりない」と苦言を呈した。【宮崎泰宏】