黒装束に身を包んだ独特のライブ活動で知られた歌手の浅川マキ(あさかわ・まき)さんが17日午後8時、心不全のため公演先の名古屋市内の病院で亡くなった。67歳だった。所属レコード会社などによると、同日夜、滞在していたホテルで倒れているところを発見されたという。葬儀は近親者で行う。 石川県白山市出身。高校卒業後に一度就職したものの、その後、歌手を目指して上京。1967年に「東京挽歌(ばんか)/アーメン・ジロー」を発表。68年に詩人で劇作家の故寺山修司氏が演出した東京・新宿のアンダー・グラウンド・シアター「蠍(さそり)座」のワンマン公演が評判となり、その後はステージを主体とした音楽活動を続けた。中でも東京の池袋文芸坐ル・ピリエで毎年大みそかに開催した公演は大きな話題を呼んだ。 代表曲に「夜が明けたら」など。 【関連ニュース】 ・ 元巨人、阪神投手の小林繁氏急死=「江川騒動」で移籍、57歳