SNSなどで出会いの選択肢が広がっている若者。希薄な関係に疑問を持つ人もいる(写真は本文と関係ありません) ■世代間のギャップを一考、連載企画「若者のミカタ 福井『今どき』考」(4)■ 「あたしもギターやるんだ」「同い年だね」 福井県越前市の大学1年生、田中勇斗さん(19)=仮名=のケータイにフェイスブックのメッセージが次々と舞い込む。講義中、教室にバイブ音が響く。でも自分に限ったことじゃない。 「会って絡(から)もうよ」。3人に返信した。まずは食事。カラオケ2時間、それから家が定番。どんな女性が現れるだろうか。 フェイスブックやモバゲー、ミクシィ。SNSと呼ばれる会員制の交流サイト利用者が若者の間で爆発的に増えている。最も人気を集めるミクシィの登録者数は2千万人を超える。 勇斗さんはパーマの髪をかき上げて言う。「住所とか大学名で検索して、多いときは月20人の女性と知り合う。1回